ピーリング
ターンオーバーを促し、悩みのないクリアな肌へ
医療機関で行うピーリングは、市販のピーリングコスメと比較して高濃度の薬剤を使用するため効果が高いのが特徴です。古い角質をはがし、お肌のターンオーバーを正常化することでさまざまな肌悩みにアプローチできます。
ピーリングというと「顔が赤くなる」「ピリピリする」という印象をお持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、最近のピーリングはお肌が弱い方でも受けられるほど、マイルドなものがほとんどです。
リアルクリニックでは治療を行う前にしっかりと患者さまのお肌の状態を診断し、最適なピーリング治療をご提案いたします。ピーリングが初めてという方もぜひ当院にご相談ください。
ピーリングとは
ピーリングとは角質ケアをすることでシミやくすみなどの肌悩みを改善する治療です。専用の薬剤を使って古い角質を剥がれやすくし、肌のターンオーバーの促進、正常化をはかりながら症状を改善します。
当院で使用する薬剤はグリコール酸、乳酸、サリチル酸という3つの酸をバランスよく配合した「プロフェッショナルピール」のほかに、お肌の生まれ変わりに欠かせないビタミンA誘導体を配合した「レチノールピール」があります。いずれもターンオーバーを促進し、古い角質を剥離します。
ピーリングを定期的に行いお肌のターンオーバー機能が整えると、シミやくすみ、小ジワなどの改善と予防、毛穴汚れの除去、ニキビの改善といったさまざまな美肌効果が期待できます。見た目もざらつきがない、キメが整ったツヤのある状態になります。
ピーリングの主な効果
美肌効果
ピーリングによってターンオーバーが促進されると、メラニンを含んだ古い角質が徐々に排出され、シミやニキビ跡の色素沈着などが改善していきます。
また、ピーリングの薬剤には毛穴の汚れを溶かす作用もあり、ターンオーバーと共に毛穴汚れが除去され、新しい皮膚に生まれ変わることで、毛穴の開きも改善します。
さらには、有効成分が真皮層のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸といった潤いやハリを保つ成分の生成を促進することから、お肌にハリが戻りシワや乾燥による小ジワ改善も期待できるのです。
バリア機能を高め健康な肌に導く効果
ピーリングによって肌のターンオーバーが正常化すると、肌のバリア機能が改善され、トラブルに強い肌になります。そのしくみは次の通りです。
肌の表面にある「角層」部分には、「角層細胞」と呼ばれる細胞がレンガのように並んでいます。その間をセラミドや脂肪酸などで構成される「細胞間脂質」が埋めることで、セメントのような役割を果たしています。
健康なお肌は、細胞間脂質や天然保湿因子(アミノ酸や尿素など)、皮脂、お肌の水分量などを一定に保ち、外部から異物が侵入するのを防いでいます。これがお肌のバリア機能と呼ばれるものです。
ストレスや加齢、乾燥などが原因で古い角質が剥がれにくくなるとターンオーバーが乱れてバリア機能も低下してしまいます。その結果、お肌はちょっとした刺激にも弱くなり、肌トラブルが起こりやすい状態になってしまうのです。
ピーリングを定期的に受けている患者さまからは「肌荒れが起こりにくくなった」というお声をよく頂戴しています。季節の変わり目やホルモンバランスの乱れなど、肌コンディションが低下しそうなタイミングに備え、 あらかじめピーリングを受けておくのもおすすめです。
医療機関とセルフケアのピーリングの違いについて
ご自宅でもできるピーリングは、医療機関とどのような違いがあるのでしょうか。その違いについて詳しく解説します。
医療機関
医療機関で行うピーリングは、レチノールや乳酸、グリコール酸、サリチル酸などの酸を配合した医療機関のみが使用できる薬剤を使った治療です。即効性や効果の高さが最大の特徴と言えるでしょう。また、皮膚の知見を持った医師の管理のもと施術を行いますので安心です。
特徴
メリット
デメリット
セルフケア
AHA、グリコール酸、たんぱく質分解酵素などの作用で角質をはがれやすい状態にするものや、スクラブで物理的に角質をはがすもの、石けんや洗顔料、マッサージ剤などさまざまなタイプがあります。
誰でも手軽にできるというメリットがある一方で、マイルドな薬剤しか使用できないため即効性や効果の高さは医療機関のピーリングと大きな差があります。
特徴
メリット
デメリット
3種類のピーリングの特徴
セルフケアも含め、ピーリングで使用される主な成分の特徴を見てみましょう。
酸
ピーリングで使用するのはサリチル酸、グリコール酸、乳酸などです。いずれも角層細胞のつながりをゆるめ、均一に剥離させる作用があります。
サリチル酸は角質層のみに反応する性質を持っているため、角質層以外の細胞を傷つける心配がありません。そのため施術後の発赤や皮むけが少なく安心して使用できる成分です。使用後はざらつきが改善されてつるんとした肌が実感できます。
グリコール酸は肌の弾力をアップさせて、小ジワやハリ低下の改善に効果があります。また、殺菌作用が高いことからニキビの改善や予防にも役立ちます。
乳酸は刺激が少なく、肌が弱い方でも使用しやすい成分です。美白・保湿効果があり、シミやくすみ、色素沈着のあるニキビ跡、肝斑が気になる方にも適しています。
これらの酸は単独で使用すると刺激が強くなることがあります。それぞれをバランスよく配合して肌への刺激を軽減し、相乗効果が得られるようにしたプロフェッショナルピールがおすすめです。
酵素
酵素には角質細胞を構成しているたんぱく質を分解する作用があります。これによって角質細胞の繋がりを緩め 、古い角質を剥離させます。市販のピーリング効果がある洗顔料には酵素が含まれていることもあります。
スクラブ
細かい粒子を含んだジェルなどを肌に塗布し、マッサージすることで肌表面の角層を物理的にはがすのがスクラブです。果物の種子やこんにゃくなどが使われることもありますが、微細なプラスチックであるマイクロビーズが使われていることもあり、環境汚染につながっているとして、近年問題になっています。
セルフケアとしてスクラブを取り入れるとどうしても肌を強くこすってしまいがちです。やりすぎると必要な角層まで傷つけてしまい、肌が敏感になったり毛穴が開いてしまったりといったトラブルも起こるため注意が必要でしょう。
ピーリング後の注意点
ピーリング後は保湿と紫外線ケアを徹底してください。肌が敏感になっているため化粧水や日焼け止めは敏感肌または乾燥肌用のものを使っていただくと安心です。施術前後はカミソリの使用やピーリング効果のある化粧品のご使用はお控えください。
また、ピーリング後は一時的に角層部分が薄くなっているため、紫外線や外部からの刺激を受けやすい状態でもあります。このタイミングで紫外線を浴びてしまうとシミができやすいため、日焼け止めだけではなく帽子や日傘なども併用していただくことをお勧めします。
リアルクリニックの2種類のピーリング
当院では、アンチエイジング効果の高い「レチノールピール」と3種類の酸をバランスよく配合したお肌に優しい「プロフェッショナルピール」を取り扱っております。お肌の状態に合わせてあなたに最適なピーリングをご提案いたしますので、まずはカウンセリングでご相談ください。
レチノールピール
ナノカプセル化したレチノール誘導体を使用したピーリングです。レチノールはビタミンAの一種で、真皮にある繊維芽細胞の増殖を促してコラーゲン産生を高める作用があります。これによって小ジワの改善やハリ向上効果が期待できます。
また、お肌のターンオーバーを正常化させる作用があることから、メラニンの排出を促しシミやくすみ、色素沈着のあるニキビ跡などの改善にも効果的です。さらには、過剰な皮脂分泌を抑制する作用があり、ニキビの改善、予防にもつながります。レチノールは肌質によって刺激を感じることはありますが、従来のレチノール製品と比べるとお肌への負担は少なめです。
当院で使用しているレチノールピールには亜鉛とヒアルロン酸も配合されています。お肌の潤いを保つヒアルロン酸の生成が促進されて、潤いのある肌を取り戻すことができます。
改善できる肌悩み
特徴
メリット
デメリット
プロフェッショナルピール
グリコール酸、乳酸、サリチル酸をバランスよく配合し、肌への刺激を抑えながらそれぞれの相乗効果が得られるように長年の研究から開発されたフランスDermaceutic社製のピーリング剤です。これらの酸を単体で使用する従来のケミカルピーリングの複合効果がありながら、その絶妙な配合によってダウンタイムが最小限に抑えられています。
レチノールピールと同様、古い角質を除去して肌のターンオーバーを促進させることで、肌のハリやツヤがアップし小ジワを改善します。また、皮脂の分泌が抑制されるため、目立つ毛穴の改善にもつながります。
改善できる肌悩み
特徴
メリット
デメリット
ピーリングの費用
治療法 | 使用機器 | 料金(税込み) |
ピーリング | レチノールピール | 22,000円/回 |
ピーリング | プロフェッショナルピール | 13,200円/回 |
※上記はどちらも税込価格です。
※ピーリングは保険が適用外の治療となるため、全額実費の自由診療です。
ピーリングによる治療が適さない方
禁忌事項 - レチノールピール
以下に当てはまる方は必ず担当医にお知らせ頂きますようお願いいたします。
- 皮膚がんまたは皮膚障害
- 日焼けの直後
- ロアキュタンを治療6ヶ月以内に内服している方
- レーザー治療後の1ヶ月以内の方
- 妊娠・授乳中の方
禁忌事項 - プロフェッショナルピール
以下に当てはまる方は必ず担当医にお知らせ頂きますようお願いいたします。
- 皮膚に炎症や傷がある場合
- 強い日差しにさらされた肌
- 口内・口唇ヘルペスが生じている場合や抗ウイルス剤による治療が予定されている場合
- 妊娠中あるいは授乳中の方
- 局所的な治療(ベピオゲル、レチノイン酸など)を受けている方は、最初のピーリング開始より15日前までに治療を中止して下さい。
- ロアキュタンを治療6ヶ月以内に内服している方
ピーリングによる美容医療をお考えの方へ
ピーリングを行っている美容クリニックはたくさんありますが、当院では効果はもちろん安全・安心の治療をご提供できることをモットーにしております。そのため、施術のトレーニングや学会への参加などスタッフ全員で技術の向上に努めています。
まずは、カウンセリングであなたの肌悩みをお聞かせください。皮膚に関する知識を豊富にもった医師が丁寧に診断させていただきます。